ビヨンド(1981)
セブン・ドアーズ・ホテルで起こった怪奇現象を恐れた村人は、ホテルの住人のシュワイクを元凶と決めつけ、全身をズタズタに切り刻み生きたまま酸液で全身を溶かした。それから54年後、セブンドアーズホテルの営業再開のための改修工事が始まるが…
ビヨンドは人体破壊描写のフルコースを見せてくれる素晴らしい作品。グロテスクな描写が苦手な人以外はきっとめちゃくちゃに楽しめてしまうのではないだろうか。顔面を握りつぶしてぶっ壊したりドロドロに溶かしたり蜘蛛の大群に食わせたり、特殊メイクが本当に豪華でした。
今回は非常に汚い話になってしまう。うんこがたくさん出てくる話になります。
今日、職場の女子トイレが詰まった。なのでラバーカップを持ってガボガボしに行きました。
まずドアを開けるとミチミチ満ちた茶色い水の上にうんこが浮いてるんですわ。そしてそこにカップをグボッと奥まで入れるとブシュシュと汚水が踊ってガボガボいって、で詰まりが取れたかと思って水を流すと全然詰まりは取れてなくてまたクソが洪水を起こして。
俺は頑張って何度もクソが押し流されることを祈って全身の筋肉をフルに使って棒を便所に突っ込んで、ジュボ!ジュボ!なんて言わせて、便所とセックスしてる気持ちになってしまいました。
奥の方の配管詰まってるんじゃねーの?と上司がなんかトイレから伸びてるパイプの上の方についてるくるくる回して開けれる蓋みたいなところを触ったら、その瞬間に溜まったクソが沸騰したマグマみたいにボゴォって溢れ出て、世界中がクソの臭いに満たされた。
今までは茶色い水の上に固形のクソが釣り堀の鯉の死体みたいに浮いてるだけだったからなんか雰囲気が良かった。和気藹々としてた。
上司が地獄の蓋を触った瞬間溢れたのはマグマ状のうんこだ。こんな地獄、初めて見た。トイレットペーパーが混じってるのがよく見て取れた。
俺は23年間生きてて詰まったトイレを見たことがなかった。レバーを下げれば必ず流れる。それが俺の中の神話だった。だから今見てる光景はあり得ないもの、フィクション、演出、”表現者”による前衛的なパフォーマンス
唐突に広がった堪え難い臭気の中でこんなことを考えた。
セーラー服はもともと水夫の服でむさ苦しさの象徴であり、これを女性が着ることで女性的魅力の発散を抑える狙いがあったと聞いたことがある。しかし現代ではセーラー服は健康的フェロモンの象徴みたいになっていて、セーラー服のみで興奮する人たちだって沢山いる。
うんこだってそうだ。拒絶せざるを得ない臭い、色。これは人間がうんこに対して好意を持たないために神が設定したスキルである。
しかしスカトロプレイというものが世にあるように、人はうんこを克服し出している。外敵から食べられないために辛くなったハバネロを美味しく料理として消費する文化に、あろうことかうんこが続く日も近いのではないだろうか。
そう、こんなことを考えていた。
上司が刺激したパイプは野外にあり、うんこは奇跡的に外の世界にぶちまけられていた。俺は何となくバケツに汲んできた水を三度ほど勢いよくかけて現状を打開できないか考えていたが、うんこは西の魔女とは違い、水をかけても臭いを発散しながらウィンキーの国に広がるだけだった。これがAM11:27分の出来事だった。この日は出勤前のコンビニでカレーパンとピザパンどちらを買うか悩みに悩み、ピザパンを取っていた。なので30分後には食事をとることができた。不幸中の幸いであった。
今もパイプからはじけるマグマウンコが脳裏に焼き付いている。トラウマになったのだ。
この経験を元に気をつけようにも、女子トイレが知らん間に詰まったので反省も後悔も対策もしようがなく、全てが感情の埒外で展開していた。
もう、どうしようもないのである。
もう、どうしようもないのである。
ただ耐えるしかない……