平和都市モンゴリアンダイナマイト

映画の感想を1割と自分語り9割なので評価の参考にはなりませんが、読んで欲しい。 致命的ネタバレはしないように気をつけてます

#30日映画チャレンジ DAY11からDAY20まで

 

前回の記事でコロナ終息しそうとか言ってたけどあんまり終息してる感じが無いですね。検査人数増えたから患者が可視化されてるだけなのか本当に増えたのかよくわからないけど、仕事は休みにならないのでどうでもいいんですよね。

やっぱり一度に10本の映画を挙げて紹介するのってめちゃくちゃ面倒なんですけど個人的には30日目まで絶対終わらせたいので嫌々やります。

嫌々やってるし自分語りもあんまりしてないのでこの記事すごくつまらないはずです。義務感での更新なのでつまらないはずはずはず。読まなくていいです。

 

★DAY11 一番好きじゃないジャンルの好きな映画

一番好きじゃない映画のジャンルはドキュメンタリーですかね。童貞だけど恋愛ものの良さは最近気づいてきたので。というわけで、

ボウリング・フォー・コロンバイン(2002)】

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コロンバイン高校銃乱射事件を背景に、銃社会容認国家アメリカへ痛烈な批判を叩き込むドキュメンタリー作品。事件の関係者や銃に結びつきがある人間へのインタビューの連なりにより作品は構成されている。

監督は有名なマイケルムーアなんですけどね、この人の映画見たことある人は分かると思うんですけど初見だと本当にこの人の作品が発信するメッセージって鬼気迫るものがあってですね、切実に危機感を感じてしまうんですよ。大学の食料問題の授業でもこの人の作品を見て社会の現状に恐怖を感じ、日本人のくせにアメリカ社会の改革を望みました。でもこの人ある程度見てくと気づくんですけどめちゃ性格が悪くてめちゃ頭いいんですよ。映画監督じゃなくて詐欺とか宗教団体運営とかやっててもめちゃくちゃ成功したと思う。確実に悪人肌。映画の内容を全部信じちゃダメだこれってなりました。だから正直俺はこの人もこの人の作品もこのジャンルも好きじゃないんですけど、好きじゃないんですけど純粋に扇動力ってか洗脳力は見事すぎて、だからボウリングフォーコロンバイン好きなんですよ。もう意味わからない。

 

★DAY12 好きなジャンルの苦手な映画

なんかここらへんの質問なかなか難易度高いですね…なぜなら俺は出されたものは何でも美味しく食べてしまうので。強いていうならこれかな…

悪魔のいけにえ2(1986)】

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ホラー大好き!悪魔のいけにえ大好き!だけどこの映画はあんまりリピしてない…なぜかと言うと、一作目とあまりにも違いすぎて….(監督が前作と同じ路線で続編作っても超えるのは難しいと考え、コメディに振ったそうです)

普通に内容は面白いと思うんですけどね、なんか見る気になりづらい。ちなみに友人は一作目よりこの二作目の方が好きって言ってたので、本当に自分が苦手なだけです。

神奈川住んでた頃、めっちゃ好きだった行きつけの家系ラーメン屋がある日いきなり麺とネギの形を変えたことがあったんですよ。それで美味しくなくなったわけじゃないんですけどね、なんか行かなくなりましたね。

 

 

★DAY13 深く考えさせてくれる映画

まあ、深く考えさせてくれる映画ですってよ。

ブレードランナー(1982)】

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すごくありきたりな感じになっちゃいましたね。この作品は「背中で語る」的な側面が多いし哲学的な要素もドバァとあるんで「考えさせられる映画といえば!」の代表格だと思うんですよ。自分はですね、この作品のJ・F・セバスチャンという作品屈指の陰キャラについて激しく前述の友人と議論したことがありまして。内容はネタバレになるので深くは言いませんが、他人の不幸があったときに一瞬映ったこいつの顔が笑ってるように見えたんですよ。で。「あれこいつ今笑ってなかった?」って俺が言い出して。つまり、本当に性根まで陰キャなのかそうじゃないのかについてです。ね、作品のサブキャラクターの性格について色々考えると面白いですよね。関係ないですけど最近はTwitterで40年近く前のカンフー映画キャラの男たちの関係性を掘り進め、"薔薇"を描いてる界隈を見つけまして素晴らしいと感動してしまいました。インターネットの懐の広さには驚かされちゃう

 

 

★DAY14 見ると鬱々とした気分になる映画

これは…これはなんでしょうね。これは…

【チャイナタウン(1974)】

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私立探偵がとある不可解な殺人事件を目の当たりにし、正義感からか好奇心からか解明に奔走する映画。顔面激強おじさんのジャックニコルソンが主演なんですけどまあ若くてかっこいいこと。そして作品は素晴らしいほどの完成度で視聴者の心をへちょへちょにしてくれます。今の時代だとあんまり考えられないけど70年代とかって救いのない終わり方の作品がそこそこあるんですよ。主にそういうのはアメリカンニューシネマっていうジャンルなんですけど(興味がある人は調べてみよう)マカロニウエスタンカンフー映画でもそこそこ破局的な結末で終わる作品が多いんです。最近の映画だとホラーは絶望のさらに絶望みたいなエンディングをお出ししたりしてきますけどアクションなんかは中々無いですよね。それでいい!

 

★DAY15 幸せな気分になれる映画

沢山ありますけども一番最近だとこれは

【ガバリン(1986)】

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小説家のロジャーは、過去に叔母の屋敷を訪問中に不可解に消息を絶った愛息ジミーを見つけ出す手がかりを求め、叔母の死後に屋敷へ移住した。しかしそこは、深夜0時になるとクローゼットが異界とつながり化物が飛び出す呪われた屋敷だった。

中学生の頃にホラー映画VHSレビューサイトでこの映画を知って見たい見たいと思ってたんですけど案の定国内ではソフトは絶版…と思いきやハピネットさんが吹き替え付きで発売してくれました。ありがとー!

で、このコンセプトがめちゃくちゃいいんですよ。家が異界とつながるっていうのが超好き。保育園児の頃は「ねないこだれだ」と「おしいれのぼうけん」がツートップで好きで、ねないこだれだはビジュアル面で気に入ってたんですけど「おしいれ」の方はストーリーがめちゃめちゃに好きでした。あらすじは、保育園でけんかをした罰として真っ暗な押し入れに入れられた2人の男の子の前に暗闇の奥から老婆が現れ、そのままいつのまにか押し入れの中に広がっていた広大な闇の世界を冒険する話なんですけどね、読むたびに心が絵本の中に飛ばされて自分も異世界を冒険しているような気になって…。ガバリンはそんな気持ちをジャストミートで掘り起こしてくれたので見てて超幸せでした。化物も沢山出てくるしクッソ気持ち悪い造形なのが最高!

 

★DAY16 自分にとって思い入れのある映画

【新ドラキュラ/悪魔の儀式(1973)】

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1973年のロンドンでは連日財界の大物や高名な科学者が集められ謎の儀式が行われていた。政府は不審に思い、昨年ドラキュラと戦い銀の弾丸で勝利を収めたロリマー・ヴァン・ヘルシング教授に協力を仰ぎ調査を開始すると、驚くべき事実、つまりドラキュラ伯爵が復活し、教会を改築してビルを建て、社長に就任してペスト菌の培養を行い人類を滅亡させようとしていることが判明する。

はい、絶対だれも見ないと思うので映画の内容核心の方まで書いちゃいました。ねー、すごいね。この映画、ドラキュラ伯爵が企業建ててペスト菌で人類を全滅させようとするんです。この映画は1958年に公開された【吸血鬼ドラキュラ】という映画の7本目の続編で、毎回色々な手で復活したドラキュラ伯爵が色々な方法で討伐される流れを組んでおります。(13日の金曜日とかエルム街の悪夢と同じだネ)その七作目ともあればここまでの変化球になって当然というべきでしょうか、奇抜な設定でありながら個人的には凄く楽しめる映画でした。なぜこの映画が思い入れ深いのか。

それは高校2年生の頃ですね、自分は近所のブックオフの五百円コーナーで映画DVDを漁るのが趣味だったんですけど、まあいつ見ても似たようなラインナップで漁りはすれど買うことは稀だったんです。というか買えないんですよね。小遣い月に二千円だったので。(友達と外食とかラウンドワンとか行くの大学入るまでやったことなかったし携帯も大学まで持ってなかった)で、いつものように棚見てたら普段全く見ないような佇まいのDVDがあって、でも七作目って書いてあってこれじゃこれだけ見てもしょうがないと一旦家帰って作品名調べたらなんと絶版ソフト。ここ逃すと永久に手に入らないと思って翌日自転車飛ばして買いました。で、基本的に続編から見るとか途中から見るとかできない人間なので少しづつドラキュラシリーズを買い揃えて、やっと見る準備を整えたわけです。f:id:abaransyu:20200726141319j:image

七作も見るとね、主演のドラキュラ俳優のクリストファー・リーがめちゃくちゃ好きになってるしこの作品作ってるスタジオ独特の色使いとかにもどハマりしちゃってるわけですよ。未だに一番好きな俳優はリーだしドラキュラシリーズはチョコチョコ見ます。映画人生の中では3番の指に入るレベルで運命的出会いでしたね…。ブックオフ、浮浪者激臭ジジイとかぬりかべが如き立ち読みデブとかザラにいるし普通に歩いてるだけなのに突如BL本棚に囲まれてたりする妖怪大戦争みたいな場所だけど、本当に好きです愛してます。

 

★DAY17 続編のある映画

エルム街の悪夢3 惨劇の館(1987)】

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これエルム街の悪夢シリーズなので夢の中の悪魔フレディが生前の自分を殺した奴らの息子たちを復讐から殺し回ろうとする話なんですけど。エルム街の悪夢って基本的にフレディがめちゃくちゃ強いんですよ。普通のスラッシャー映画に比べて明らかにこのシリーズの悪いやつはいい目を見てるんですよ。ラスト倒されてもなんか明らかに「まだ俺は生きてるよ」的なムーブをするんですよ。で、続編でやっぱり生きてて、前作でなんとか生存した子供たちを冒頭で虫みたいにブチュッて殺すんですよ。もう胸糞悪さの殿堂ですよこのシリーズ。あんだけがんばって奇跡的に生還したのに…こんな屈辱的な方法で…ってめっちゃゾクゾクして勃起します。そういえば続編で主人公が前作の恋人をふわっと破局させて新たなラブロマンスを正当化するみたいな流れとかも色々な映画でよく見ますよね。ベストキッド2見たら「ダニエルさん…嘘だよな?」ってなりますよね。まあ、仕方ないんだと思うんですけどね…

 

★DAY18 お気に入りの俳優が主演の映画

上で話したクリストファー・リー主演の映画

【悪魔の花嫁(1968)】

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悪魔崇拝教団に魅了された弟子とその恋人を救い出すためにアジトへカチコミに行くオカルト学者のクリストファーリー。魔術バトル開幕。

クリストファー・リーといえば悪役俳優で、有名なのだとスターウォーズEPⅡ、Ⅲのドゥークー伯爵とかロードオブザリングのサルマンとかですかね。やたら背が高くて眼力が凄くて死に演技が見事(従軍経験があるため)なので50〜80年代の出演作品の役所は悪役ずくめです。ドラキュラをはじめとするモンスターとか邪悪な屋敷の主人とか生贄を求める孤島の司祭とかグレムリンを遺伝子改造する科学者とか…。しかしこの作品は珍しく善の主人公で、すっごい美声で魔術詠唱をして黒魔術使いや召喚された悪魔を退治する教授役。かっこいいの100乗くらいかっこいい。アイドル映画ですね。そうそう、ネットのない時代の昔の映画見てて思うんですけど、それこそ60年代とかの映画。映画誌とかの存在もないだろう時代。イケメン俳優のファンって一人でホクホクするしかなかったんでしょうかね。もしコミュニティがあったとしたらどんな感じだったのかめちゃくちゃ気になったりします。明らかにコミュニティ形成されてないとおかしいレベルで魅力的な俳優だらけなので…。

 

★DAY19 お気に入りの監督の映画

沢山いるんですけど、今回はジョン・ウー監督【狼・男たちの挽歌/最終章(1989)】

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最強の殺し屋ジェフは銃撃戦にクラブ歌手のジェニーを巻き込み、失明させてしまったことを理由に彼女への償いのための引退と、2人での隠居を考えていた。しかし組織はそれを許さない…

ジョン・ウーは数多の香港映画監督の中でも随一の「男の友情師」であり、加えて「スタイリッシュガンアクション演出師」でもあります。この作品は特に監督の美学というのをめちゃくちゃに固めた映像がゴロゴロ煮込みチキンのカレーライスなので本当に大好き。この映画を大学のゼミ室で見ていた時…

そう、大学4年。光学系の知識が豊富な教授の元で卒論を制作していて、ゼミ室にはそこそこな広さの暗室が備わっていた。パワーポイント発表用プロジェクターとノートPCを持ち込めば映画館になるのでそりゃあもう見まくっていた。滅多に教授が来ないゼミなんで、お茶とか柿ピーとか扇風機とかも持ち込んで毎日暗闇の中でくつろいでた。(ペペロンチーノを持ち込んだときはすごい匂いになったので友達に怒られた。)で、週一くらいでしか顔を出さないゲームオタクのゼミメンバーが気まぐれに暗室を覗くと俺がこの映画をちょうど見てて、序盤の主人公が窓辺に腰掛けてハーモニカを吹いているシーンだった。あまりにも美学が詰まりすぎた異常シーンだったためかゲーオタ氏は笑いながらこの映画を終わるまで俺と一緒に見ていて、いやマジでそいつの名前も顔もあんま思い出せないくらいの関係性だったんだけど何故かその時はこの映画を2人きりで一緒に見た。なんだったんだろうあれ。

 

★DAY20 あなたの人生を変えた映画

【サムライ(1967)】

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一匹狼の殺し屋コステロはある時コールガールに仕事を見られ、警察から追われ命も狙われる身となるが、そんな折に新たな依頼が舞い込む…

主演がアランドロンなのでめちゃくちゃかっこいいんです。とにかく無口で、強くて、クールで、服もイカしてて、カッコ良くて、で、腕時計の盤を内側につけてるんです。僕の人生はこの映画を見た時から「腕時計は盤が内側になるようにつける」ように変えられてしまいました。終わり!

 

 

続きもまたそのうち…