平和都市モンゴリアンダイナマイト

映画の感想を1割と自分語り9割なので評価の参考にはなりませんが、読んで欲しい。 致命的ネタバレはしないように気をつけてます

#30日映画チャレンジ DAY1 「自分の覚えている中で初めて見た映画」

13日の金曜日PART3(1982)

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前作のジェイソンによるクリスタルレイク湖キャンプ場での大量虐殺から一夜が明けた。騒ぎはおさまったかと思われたが、ジェイソンは死んでおらず隣のキャンプ場に潜んでいた。そんな折、新たな若者グループが大麻を吸いながらキャンプ場へと足を踏み入れる。

 

お題は「自分の覚えている中で初めて見た映画」です。自分が映画館へ行き初めて映画を映画として楽しもうとして見た作品はモンスターズインクでした。(公開当時5歳)でも、断片的でもいいから覚えている作品といえばこの作品。13日の金曜日PART3。

幼少期も幼少期の映画のえの字も知らなかった頃、パソコンが一家に一台ではない頃ですね。携帯電話も持ってなかったかも。(母が家電で2時間くらい長電話してたのを覚えている)娯楽というものは20年経った今よりも少なくて、別に「映画鑑賞が趣味です」なんていう人じゃなくてもひっきりなしに映画を見ていたんだろう。正に母がそうで、その頃は母の20代最後の1、2年だったと思う。なんか夜になると必ず映画を見ていた覚えがあるけどもしかして映画じゃなかったのかもしれない。それはどうでもいっか。

4歳そこらの俺は夜になると義務的に眠るんだけど稀に眠らない時があって、気まぐれにリビングにスタコラと顔を出す。その行動は自分でもよく覚えていて、原動力は夜に起きていることに対しての好奇心だったかなと思い出せる。本来眠らなければならないとされる夜という時間は特別なもので、夜に口に入れる飲み物は昼に飲んだときの10倍美味しかったし夜に見る絵本やテレビは100倍面白かった。もっとも夜は眠るように厳しく言われていたし、飲み物だって歯磨きの後に甘いのを飲むのは禁止されていたから風邪でも引かないと合法的にありつけなかったけど。つまり禁制品ってことだからアガるのは当然だよね。

話を戻して、リビングに俺が顔を出すと母は俺を寝室に戻そうとするんだね。ここで一番効果がある言葉が「怖い映画始まるよ」だった。テレビでこれから怖いのが始まる。もうそれだけでリビングから急いで逃げて布団に入るのに躊躇はいらない。また別の日に夜リビングに行く。今日は怖いのが無いかもしれないと期待して行くんだけどでもやっぱり母は「怖い映画始まるよ」で俺を布団に返す。いやはや懐かしい。この「怖い映画始まるよ」の呪文詠唱は俺に一度恐怖が植え付けられているために遺憾無く効力が発揮される。つまりトラウマを刺激しているわけだね。どんなトラウマかな?

 

覚えているのは、なんか裸の男が逆立ちしてたら怖い人に股間を思いっきり攻撃される風景。

これ、本当に最近までなんの映像なのか分からなかったんだけど最近ついに判明して20年来の謎が解けました。

 

 

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正にこれでした。

13金を何となく見ていたら完全に見覚えがあるシーンが出てきたんです。映画なのかどうかもわからなかったタイムカプセルの中の映像。

セックス後の彼氏がふざけて、事後シャワーの最中の彼女へ逆立ちしながら話しかける。そのまま話が終わっても逆立ちしっぱなしで歩いてたら後ろにジェイソンがいて、ナタを股に叩き込まれる。

感無量。

そうか、約28歳の母は夜に俺を寝かしつけた後13金PART3を見ていたんだ。そしてそこへ何故か起きた俺が行くとちょうどこのシーンが流れて…俺は怖くてすぐに布団に戻ったよね。ああ、これこれ。今見ると全然怖くないんだな、あんなに怖かったのにな…。

これが本当の本当に最古の「映画を見た」という記憶です。僕の映画はこの13日の金曜日PART3から始まったんですね。今見返すとキャラは皆愛嬌があって会話は楽しいし、ジェイソンは無敵になる前だからこれまた愛嬌がある仕草が多いし、罪のない人を次々に殺す作品でありながら常時明るい気持ちで朗らかに楽しめる良作でした。3D演出を考慮したしつこいカメラワークもなんか全体的に独特な雰囲気を醸し出していて、これはこれで悪くないかななんて気になります。久しぶりに見返して、13日の金曜日特有の楽しさが詰まってる作品だなと笑顔になりました。

 

おちまい。