平和都市モンゴリアンダイナマイト

映画の感想を1割と自分語り9割なので評価の参考にはなりませんが、読んで欲しい。 致命的ネタバレはしないように気をつけてます

ドランクモンキー酔拳(1987)

f:id:abaransyu:20191214210348j:image

金持ちの家に生まれたドラ息子の飛鴻(フェイフォン)は腕っ節と正義感は強いが問題行動ばかりを起こす毎日。堪忍袋の尾が切れた父は飛鴻に対し、鬼と恐れられる酔八仙拳マスター、唐山の蘇化子(ソウ・ハッイー)へ一年間弟子入りの刑を申し渡す。

 

コミックカンフーの完成形とも言える愉快な作品であり、誰でも名前だけはなんとなく知ってる名作。誰がどう見ても面白いと思うので、俺がお勧めするまでもないです。

 

 

映画の話です。

物語の結末における「切なさ」がすごく好きで、昔からそこら辺が作品における加点ポイントとして俺の中で重視されています。

映画好きとして目覚めたのは小学生の頃に見た「クレージーモンキー笑拳」なんですけど、普通に初めて映画というものを見たのは6歳の頃に見た「モンスターズ・インク」ですかねー。多分その前にもテレビで親が見てるのを横から見てたことあるんですよ。鎌田行進曲の階段落ちと13日の金曜日part3のおふざけ逆立ち全裸男の股にナタを叩き込むジェイソンは見た覚えがあります。でも映画館で一般の作品を「理解しながら」見たのはモンスターズインクでした。やっぱりあの映画はめちゃ面白いし映像も最高なので、たしか三回は連れて行ってもらった覚えがあります。で、たしか3回目くらいで感じた覚えがあるんですけど、あの映画のラストがわりと気に食わないんです。せっかくの切なさを帳消しにしてしまう気がするんですよ。それ以外全部好きなのでどっちかというと間違いなく好きな映画なんですけどね。

ショーシャンクの空に。これも沢山の人間から支持されている作品ですよね、でもこれも最後があんまり好きじゃない。スティーブンキングの原作のラストは好きです。映画は、こう、勿体なさみたいなのを感じるんですよ。

 

 

あ、もうネタバレしながら語らないとまともに伝わらないんでしますね。

 

 

 

ショーシャンクの空にとモンスターズインクのラストのネタバレする!

 

 

 

 

映画感想ブログっぽくなってきたね〜!

 

 

 

 

 

ネタバレします!!

 

 

 

 

 

 

ショーシャンクの空に」は刑務所の中で知り合った2人の男の物語で、この作品の語り部はその1人なんですよ。2人は別々のタイミングで自由の身になるんですけど、その後やっぱり再開となりますね。で、原作だとウン十年のシャバで浦島太郎状態になって生き苦しさを感じる語り部が友人からの隠れたメッセージを見つけ、再会できることを知って終わるんですよ。再開するのが楽しみだ…みたいな感じで終わるんです。素晴らしいハッピーエンドだしこっちもワクワクしました。で、映画版だとそのまま会うところまで描くんですよね。もちろんクソオチとかそんなことは思ってないし感動的な終わり方だと思いますけど、明らかに原作の方が良くない?ってなりました。なりません?

モンスターズインクも主人公のモンスターと少女が「モンスターの世界の掟」により離れ離れになるんですけど、そのあと掟が改善されたことで会えるようになるんです。で、会うんですよ。時間が少し飛んで。ね。

新海誠作品がやたら好きとかそんなことはないんですけど、なんか切ない奴が好きで。でも切なくなりそうなところをぶっ壊す作品が全部許せんかと言われればちがくて、逆に全然加点対象にします。

切なさをぶっ壊す終わり方だけど大好きな映画ベストスリーランキング、発表していい?

 

三位「ドランクモンキー酔拳

師匠とジャッキーが一年の修行を終えて別れるシーンがわりと情緒あって感動しかけるけど、宿敵との対決前に前触れなく一瞬で戻ってくる師匠すき。

 

二位「パシフィックリム」

絶対生きて帰れなさそうな空間だと思ったら割と生きて帰れるのすき

 

一位「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」

すき

 

 

以上です。

 

 

 

この記事は少し前に書いたけどつまんなくて投稿しなかったやつを「せっかくだから」とそのまま投稿したものです。

 

切腹(1962)

f:id:abaransyu:20191130213403j:image


浪人が生活苦を理由に名のある屋敷へ切腹を申し出ることで、屋敷から切腹を止めるように金や食事があてがわれる事件があった。これを見た浪人たちはこぞって切腹を申し出、金を得る。この流れを断つべく、とある家がついにとある若い浪人に本当に切腹をさせる.

 

久しぶりに映画の話を書きます。なぜなら平和都市モンゴリアンダイナマイトは映画感想ブログなので。なので映画そんなに興味ない人はつまらないです。

これ、「身近に映画好きが居ない映画好きあるある」だと思うんですけど、人に映画をオススメするの勇気いりがち。なぜなら映画好きがオススメする映画は映画好きが楽しいと思える作品であり、日常生活においてモスバーガーに行くくらいの頻度でしか映画に触れない人にはタイトルもよくわからんのをお出ししてしまうから。でも皆優しいから俺が映画好きと知ったら「オススメは?」って書いてくれるんですよね。100%盛り上がらないのに、それしか聞くことがないから聞いてくれるんですよ。や、本当に映画が趣味ってマジで他人からしたらクソどうでもいいですよね。

で、毎回差し障らない回答しなきゃと思ってしどろもどろしてたんですけど、一年前からその手の質問には全て「切腹が面白いから見てください」と答えています。すると相手は「えー白黒じゃん笑」みたいなこと言ってひと笑いしたあと別の話に行きます。これでいいんです。雑に返してるわけじゃなくて本当に切腹は皆に見て欲しい作品に違いないんですよめっちゃ面白いので。でも白黒映画に抵抗あるひと多いんですよね。面白いのにね…。

かくいう自分も白黒時代の映画は最初なかなかとっつきづらかった覚えがあります。でも何でとっつきづらいのか考えたら、まあこれうまく言えないんですけど、多分二次元で抜けない人みたいなもんです多分。

個人的には白黒映画は白黒映画でメリットも強く感じているんですよ。画面の情報量から色がカットされていることで何となく集中しやすかったり、同じ人間が演じている作品なのに非現実性を感じたり(それこそアニメを見ているように)、色がないことで引き起こされる想像力のおかげで男優の顔はさらにカッコよく、女優の顔はさらに可愛く見えたりもします。ほりが深い人の顔とか白黒だとめっちゃかっこいいです。

市民ケーンとかは多分白黒デビューで絶対みちゃいけないんですね。「12人の怒れる男」なんていいじゃないですか。白黒映画は色以前にカメラワークや音楽の使い方が現代ほど成熟していない時代のものなので、特に洋画においてはスピーディーな展開の表現が洗練されていないんですね。しかし表情のアップなんかは素晴らしく映えるのでオススメですオススメ。日本の白黒はチャンバラ映画によってめっちゃアクションが映える写し方を完成させているんで、国によってもまた変わってくるんです。あと白黒のオススメは「ハーヴェイ」っていう巨大な二足歩行のウサギが見える中年の話があって、

 

と、こう、つまんない話しかできないわけですね。平和都市モンゴリアンダイナマイトは自分語りブログですのでこの話は終わりです。

 

そう、彼女ができたんですけど相手が沖縄県出身でした。北海道民なので若干テンションが上乗せで上がりました。

 

追記:相手が浮気してしまって別れました

 

 

 

サスペリアPART2 (1975)

f:id:abaransyu:20191030003633j:image

 

テレパシーが使えるヘルガ女史は、公演を行っていたホールで強烈な殺意を浴び、あまりの恐怖に叫び声をあげた。客席ではその様子を見て立ち去る人影がひとり…

 

 

強烈なBGM、ゴシックでサイケデリックな雰囲気、美しい流血、意識の外から刺すような展開の連続。正真正銘の面白い映画と言えます。

 

最近は人生でも5つの指に入るレベルで嬉しいことと悲しいことが交互くらいにやってきてますが、今回の記事では悲しいことを書きます。

さて、自分は3ヶ月ほど前まで職場が今と別の場所でした。つまりヘルプというか、一時的な異動をしてたんですけど。4ヶ月間くらい。

そこは本当に地獄みたいな場所でした。地獄地獄地獄。働いて2ヶ月目には目の下が一日中痙攣するようになりました。こんなの初めてでした。眼瞼(がんけん)ミオキミアというらしいです。なんかシンフォギアの曲名みたいでかっこいいんですけど、寝不足とかストレスで起こる系の良くないやつです。

地獄の仕事場は夜の9時くらいになると必ず俺とa先輩を残してみんな帰っちゃいます。なんかキャリア長い人から順に帰ってましたね。

a先輩は優しくて仕事も色々教えてくれて、少し喋っただけで大好きになりました。俺より7つ歳上でもちろんキャリアも7つ上で、俺の知らないことをなんでも知っていました。でも仕事中は常に誰かから叱られ、怒鳴られ、責任を追及され、落ち込んでいることばかりでした。仕事中は声が小さくなり、聞こえねえからでかい声出せとまた怒鳴られるのを良く見ました。俺と会話している時はすごくハキハキ喋ってて、声が聞こえなかったことなど一度もないんですけどね。

"この世には二種類の人間がいる。銃を構えるやつと、穴を掘るやつだ"

穴を掘る側だった俺とa先輩は、事務所で2人だけになったらいつもコーンスープの素と菓子パンを取り出して20分ほど休憩をとり始め、仕事とまったく関係ない話をしたり、今の仕事をやめて何をやるかで盛り上がりました。労働基準法を守るために給料は2時間前の19時から止まっていて出ていないので、この休憩に罪悪感は微塵も感じませんでした。a先輩も映画が好きだったのでいろいろな話をしました。さっさと仕事を終わらせて会社出てから雑談すればいいじゃんと思うかもしれませんが、会社を出る11時には2人とも疲れ切って無言だし、それでも電車内でおしゃべりをしようとしてもa先輩は内蔵電源が接触不良を起こしたようにいきなり寝てしまうので会話はできませんでした。

もちろん休日はずっと家で寝ているので何もできません。俺も似たようなもんです。

だからa先輩との会話した思い出は、この地獄の21時からの20分に集約されているのです。それでも、楽しかったと思います。

そのうちに俺はその地獄を抜けました。もともとそういうことになっていたそうで、俺も知らなかったんですけどね。抜けることができました。心底安心したし眼瞼(がんけん)ミオキミアも止みました。でも地獄が消えたわけじゃないんです。俺がエスケープしただけ、a先輩はそのままです。俺が抜けただけです。

うちの会社は月一で地方の社員が集まって会議します。そこでa先輩と一月ぶりに再開したんですけど、見るからに顔がコケてて平常時の表情もマイナスの感情に傾いたまま戻らなくなっていました。

翌月もです。翌月も明らかに辛そうだったし、人伝に聞いた「a先輩に自殺願望が芽生えている」という噂を本人が否定しませんでした。

で、さらにその翌月。それが数日前当たるんですけど、a先輩は居ませんでした。a先輩をいつも怒鳴る先輩とか、その様子を見ても何も言わずにいる上司とかはいるんですけどね。a先輩は親に実家に連れ戻される形で半ば強引に会社を辞めたそうです。つまり潰れた。本当に壊れる前に親が動いて地獄から引きずり出した形です。おそらく療養という形で生活しているのでしょう。

最悪ですね。こんな会社クソです。金はいいけど。俺もそのうちa先輩みたいになんのかな、なんて思いました。

自分は基本的に誰かに何か言われれば全部鵜呑みにして受け入れて謝罪したってタイプなんですけど、そのことがあってからなんか自分が正しくて他の奴は全員間違ったことを言ってるような感覚に囚われています。今日もそう。上司にすげえ怒鳴られてたんですけど、自分の二倍生きてる人に説教を遮りながらデケー声で口答えしたくてしょうがなかったです。なーんかもうアホ臭くてやってられんわみたいな気持ちで仕事してました。まあ、今自分の下には可愛い後輩くんがいるので彼のために色々やろうって感じでなんとか仕事はまともに進んでいるんですけどね。

a先輩へ連絡はつながらないし貸したサスペリア2のDVDはおそらく2度と戻ってこないと思いますけど、本当に自殺とかする前に辞めれてよかったなと思います。今まで辞めようとして上司に相談して辞めるのをやめさせられての繰り返しをしてた人なので、まあ、本当に最悪の事態になる前に流れを裁つことができた形ですね。本当に社会ってつまんないしクソだなと思います。

この世、社会以外はすごく楽しいことが多いんですけどね。

 

 

NEW GAME!(2016)

 

f:id:abaransyu:20190906224139j:image

二週間くらいで全話見るくらい自然に楽しめた。見やすいし頭に入ってきやすくて気持ちよかった。

 

会社の飲み会を二回連続でやった。どっちも偉い人に囲まれる最年少の役回りだったけど、ご飯がたくさん食べれたからゴキゲンだった。

さて、やはり会社飲み会といえば”ありがたい話”だが、うちの会社では主に「いかに辞めないか」や「いかに心を折らずに仕事を乗り切るか」といった話題がよく発生する。

「何か辛いことがあれば嫌ですと言っていいし、言いづらければ俺に電話していいしそこにいるそいつでもいい、上司が納得いかないことを言えば、それよりもっと上の人間にこっそりメールしてもいい」と、そういう非常に人情的で心が安らぐ話が多い。正直、こういうところは本当にうちの会社の良さだと思う。聞いていて心から感謝の念が滲む。

しかし、俺は多分そういうことができずに辞めちゃうんだろうなあなんて思ってしまう。だって大学生の頃にファストフードのバイト1つやめられずに五年間続けてしまったし…

さっき飲み会で俺に「仕事が辛ければ休んでも反抗しても良い」の話をしてくれた人たちは、まさにその通り、職場でいい塩梅に休んだり反抗して仕事をして20年も30年も会社に勤めている人達であり、そういう技術を持たない人間はもうここにはいないという事だろう。

俺は明らかにここからいなくなる人間だとわかるので、なんか余命宣告を受けているような気分で飯をパクパクしていた。仕事場やそこの人間がいくら素晴らしくて恵まれていても、俺がダメなのでどうしようもないのね。まだダメになってないけど、そのうち絶対ダメになる。めっちゃ恵まれてる職場なのに。飯でゴキゲンになったあとの帰宅電車1時間半でこの感情、どうして。あと関係ないけど結婚しろとか彼女いないのかとかみんなフワッと聞いてくる。いない。

絶対に30歳までこの仕事続かない。どうしよう。北海道で吟遊詩人にでもなるか?

 

 

 

 

 

 

 

 

ウイッチ(2015)

なんかツイッターにブログのリンク貼ってたらブログやってる意味ないじゃん!ってことに気づいた…

 

f:id:abaransyu:20190825213642j:image

町から追い出され、人里から離れた森に住む五人の家族。

ある日、長女トマシンが赤ん坊のサムと森に出かけ、樹海の横で腰を下ろして「いないいないばあ」であやしていた時、3回目のいないいないばあで顔を出した瞬間、サムの姿は忽然と目の前から無くなっていた。魔女に攫われたのだ。

 

恐怖を感じさせる演出が本当にうまく、それでいて大きな音や突然のカットで驚かせる手法はほとんど使われていないんだから凄い。音、空気感、景色、登場人物どれを取っても計算し尽くされた恐怖への発射台になっていて、見ていて狂いそうになりました。エンタメの枠を超えて、本当に怖かった。

 

 

流れで今回は「恐怖」についての記事です。このウイッチという映画が本当に本当に凄まじく怖かったので。

そもそも自分は昔は「ごはんがススムくん」のCMが流れるたびに目を閉じるほどの怖がりだったのが高校の時に「悪魔のいけにえ」という映画を見たことで徐々にホラーに対して強くなっていたんですけど、それでも根っこはたいそうな怖がりなんです。

過去記事でもそこそこ俺の怖がり歴を紹介させていただいたんですけど、ホラーが嫌いかと言われるとそういうわけではなかったので小学校の友達に階段本とかめっちゃ借りて読んでたんですよ。映像とかで見せられると刺激強すぎて死んじゃうけど文字なら楽しめてましたし、むしろどんどん読みたかったから、高校では夏休みに一歩も外に出ずに洒落怖を読破したりしました。ウィキペディアでホラー映画のあらすじだけ読んでたりもしたな…むっつりスケベならぬむっつりホラー好きですね。

で、今となってはホラー映画をズンズカ見ていくことで純なるホラー好きになりつつあります。まあ「ウイッチ」は怖すぎて一旦見るのやめて、数日後のお昼に見直したんですけども。ちなみにグロは悪魔のいけにえを見た時に気づいたんですけど元々結構好きみたいで、泣き叫ぶ一人の人間のハラワタをたくさんのゾンビが総出で掴み出してしまうシーンなどは初めて見た時から本当に感動というか、ワクワクしました。お腹の中のモノが外に出たらもう絶対に助からないのに、やられてる人はそれをどうしようもできなくて叫ぶしかないっていうのがめちゃくちゃいいんですよね。

血が出るとかも単純に好きなんですけど、多分物理的に取り返しのつかない状況になってるっていうシチュエーションに萌えているんだと思います。グロと恐怖は別腹なんだなーって実感しました。

で、こういうホラー映画とか、どんどん見てるってことでもう怖いものはあんまり無くなってきてるのか?と言われるとそういうこともなくて、ちゃんと恐怖を感じるタイミングが昔からあって、それは今も続いてるんですよ。それが夜なんですね。いつも怖いわけじゃなくて月に2から3くらいで怖いんですけど。

例えば自分が布団に寝そべってて、目を瞑ると周りとの距離が見えなくなるじゃないですか。さっきまで約0.5メートル横には壁があって、上には天井があるみたいな距離が。見えなくなるとなんか不安になるんです。いつも不安になるわけじゃないけど、やたら不安になるタイミングがたまーにあるんですね。で、目を開けて横に手を伸ばして触ったり、起き上がって天井に触ってからまた寝るっていうのをやっちゃいます。それで恐怖心が少し和らぐのでその間に寝ます。眠れなかったらまた数分後に触ります。

もし目をつぶった瞬間に自分以外の何もかもがどこかに行ったらどうなるんだろうみたいな想像をしてしまうんですかね。非常に怖いのです。だから他人と同じ部屋、声が届く距離で寝るのってめっちゃ安心するんですよね。まあ知らんやつと寝るのマヂ無理なんでかなり仲のいいやつじゃないとそうはならないんですけど。あと親とか。

とこう、恐怖を文字にしてみたんですけど読んでも「なにこれ?」ですね。この恐怖、文字で表現しづらいんですよほんと。なんだかなー、なかなかわかってもらえないんだよなーこれ。めっちゃ怖いんだけどなー。目をつぶったら宇宙空間に投げ出される感覚になるっていうかなあー。2001年宇宙の旅のフランク・プールがHAL9000の目論見で宇宙船外に放り出されるシーンみたいな感じで、いやーあれとはちょっと違うのかなー。ゼログラビティっていう映画がこの感覚に近いのかと思って見てみたけど割と違くてガッカリしたなー。でもまあ、とにかく怖い。

物心ついた時からほんと定期的にきます。小学生の頃は週3くらいでした。今は頻度減ったけど怖い怖い。次怖くなった時に困るからそのうちでかい抱き枕買ってきて、発作が出たらぎゅーってして寝ようと思いモシュ。高くていい枕買いモシュよー。

 

や、次ってか多分今日なんだよな。さっきちょっと眠くなって気づいたけど今日に間違いない。怖い。添い寝してくれる賢くてでかい犬とか欲しいけどレオパレスだから無理だ。23歳男性社会人2年目、恐怖を感じて夜も眠れない。

 

 

 

 

 

 

ドニーダーコ(2001)

f:id:abaransyu:20190812132442j:image

 

「世界の終わりまであと28日と6時間と42分12秒しかない」夜中のゴルフ場、ドニーは不気味なマスクを被ったウサギにそう告げられた。そのまま芝生の上で眠ってしまったドニーは翌朝家に戻ると、屋根に巨大なジェット機エンジンが落下し半壊していた。

 

「何度も見て理解していく系難解映画」なんですけど、青春、哲学、SFがミックスされたストーリーやドライな演出は自然に何度も映像を反芻させてくれます。全体的にクールだな!って思わせてくれる展開が多くて、BGM「Mad World」とか本当に良いんです。難解なSFやループものの側面もすごく面白いんですけど、それ抜きでも単純に楽しい映画なのです。

 

 

 

最近お仕事が大変で終電に間に合わなくてタクシーで帰ったり職場のデスクで一晩明かしたりそれが上にばれて偉い人に説教されたり、でもそんな諸々で発生した「自分のものではない時間」に一切は給料が発生していなかったりと、自分を社会的に成長させる可能性を秘めた貴重な貴重な体験をさせていただくことができました。ありがとうございます、ありがとうございます、ありがとうございます、ありがとうございます、ありがとうございます。

「生きるために死ぬほど働くのは馬鹿げてる」

これは続・夕日のガンマンに出てくる台詞なんですけど、泊まりとかした日はめっちゃ思い出してしまいました。本編で3回ほどこのセリフが連続でして発せられるので、思い出す時も3回くらい連続で脳内に響きます。

俺は自分がなんで今の職場で働いてるのかよくわかってないです。最近は「なんでこの仕事やってるの?」とか聞かれることがそこそこあるんですけど、その度に俺は答えに詰まって決まってお茶を濁してしまいますし質問者が会社の上の人じゃなきゃ「理由もなく成り行きでなんとなくやってる」と本音を言ってしまいます。今のところお金を得る手段でしかありませんので、なんでこの仕事なのか考えても考えても出てきません。そもそも生きるために働いてるかも疑問ですね。でももし今自分が仕事を辞めたら、生きていたくなくなる気がするんで、生きるために働いてるってことで。まあ今職場環境改善されて後輩もできたんでとりあえず頑張って行こうと思います。 って、こういうことばっかり言ってるからさ…(真面目な自分は茶化しちゃう自分に負けてるいつもね)

ところで、これまた何回か書いた気がするのをもう一回書くんですけど、自分はとりあえず33歳くらいまで生きたいと思ってるんです。理由は30代後半から先まで生きてて楽しくなる自信がないからとか色々大変そうだからとかフワフワしたやつなんですけど、これは小学生の頃から変わらないんで、大二病とか言われるやつを拗らせっぱなしで生きてます。何歳かは何度か変わってて、40だったり28だったり色々変わりましたけど今のところ33です。

自分の身の回りの40代以上の人間、みんな生きるのが大変そうです。親父も含めて。自分はあんな風に何年も生きるのはすごく嫌なんですよね。楽しそうな人ももちろんいますけど、その人達は自分の何倍も生きる才能を持ってる優れた人間だと思ってます。そんなもんだから自分の将来のことっていうのは考えても33までで、だから年金も払ってないし貯金もする気なしで今金使いまくってるし生命保険も生保レディと喋るためだけに最低額で入ってるし結婚も考えないし体に悪い食事をガンガンしてます。

親にこの話をしたら鬱を疑われたんですけど、いつ死にたいとかじゃなくて「生きたい期間」という尺度で考えたらこうなるんです。中学生の頃同年代にこれ言ったら割と共感してくれました。逆に100まで生きたいとか言ってる奴は何でそんな体や脳が死を欲してる状態でウン十年も生き永らえたいのか本当に意味わかんないんですよね。

俺が小学生の頃、ゲゲゲの鬼太郎のコラボカップラーメンがあったんですよ。たしか子泣き爺味と砂かけ婆味の二種類が出てました。子泣き爺があっさり系で砂かけ婆ピリ辛系。辛いのを食えた方がかっこいい年ごろだったんで砂かけ婆の方常食してたんですが、カップの蓋の上にスパイスパウダー(砂かけ婆の砂要素)が付いていたんですね。「量を調節して辛さを変えられるのじゃ!」とか書いてて。でもこれ量を調節って、残ったスパイス捨てるんですよね?瓶に入れてとっておくわけじゃねえよな…じゃあ全部かかるじゃんって思って、辛さマックスで食ってました。でも半分くらい入れた方が明らかに合っていたと思う。まあそういうことなんですよね。

めっちゃ別の話するんですけど、俺と同じ高校だった紀州ドンファンの若嫁、今フルネームで検索してもまともな内容でてこなくて「風化された存在」になってるんですね。最近その若嫁が高校同窓会グループLINEメンバーに突っ込まれててクソ笑ったんです。殺人犯の疑惑って大金と一緒に抱くと存在が希薄になるのか、それとももっと重くなるのか気になりますよね。クラス同じだった人が殺人犯と国に認められれば俺の所持する卒アルやクラス集合写真海外は殺人鬼グッズになるので期待してたんですけど、殺人犯の疑惑を持たれながら殺した夫の金で海外でめっちゃ楽しく生活してたらそれはそれなりの狂人なのでそれもかっこいいかな…って思いました。ドンファン、お前と戦いたかった…

 

 

 

 

 

ソイレント・グリーン(1973)

f:id:abaransyu:20190724003137j:image

2022年、世界は人口爆発で激しい格差社会に見舞われていた。肉や野菜などの自然の食物は宝石より高価なものとして扱われ特権階級のみが口にすることができ、それ以外の殆どの人間はソイレント社がプランクトンから作り出した合成食品「ソイレントグリーン」の配給を食べて生活していた。しかしとある殺人事件が起こり、事態は変わりだす。

 

この話はしたようなしてないような感じでよく覚えていないので、「過去記事で同じ内容見たよ!」ってなるかもしれません。

 

俺がまだちびっこ太郎だった頃ですけど、お正月や夏休みに遊びに行くといえば母の姉、「おばちゃん」の家でした。俺の両親の親、つまりおじいちゃんおばあちゃんの類は俺が生まれる前に全員天寿をまっとうしていたので、僕に高額なお年玉や無闇矢鱈な娯楽の買い与えを浴びせてくれたのは、この「おばちゃん」でした。

おばちゃんは微妙に田舎っぽいところに住んでたから家がでかくてめっちゃ遊びに行きがいあったし、夫のおじさんはやたらカッコ良い上にゲーム大好きだからいろんなゲームをやらせてくれてた気がします。

中学生の息子と高学生の息子もいて、僕とよく遊んでくれましたね。キャンプ場で発泡スチロールでできた飛行機の模型飛ばしまくってた覚えあります。

そんなおばちゃんに新しく息子が生まれたのが俺が小1頃だったか。いとこですね。そして俺が中学生になる頃にはそのいとこもすくすく育ち、国語や算数ができるようになってました。

でもその子が可愛いんですけど、なかなかに生意気なんですね。なにせこのおばちゃん夫婦は新作ゲームが出ればすぐに買い与えの甘やかしのでここまで来たらしく、いとこくんは焼肉屋に行っても他人が焼いて取り皿に取ったカルビしか食わないんですよ。こら!

小学生なのに物凄い度の強いメガネかけてるし、お友達ともスマブラやったら一瞬で喧嘩になってました。こらこら!

悪い子じゃないと思うんですけどねー。可愛い子ですよ。性格が悪いとかそういうことは全くないんですよね。でも介護士の資格ある俺の母は「姉ちゃんには気の毒で言えないけどあの子軽く発達障害持ってるわ」って言ってて、や、まあ母は気にくわない相手への発達障害者認定を割と簡単にする人だと思うんでその時は本気にしてなかったんですけど、今思えば割と割とでした。

で、俺が高校入るかってくらいにいとこくんが不登校になってずっと家にいるらしいことが伝わってきました。小学生の頃はよく遊びに行ってたおばちゃん宅へも数年行ってない状態だったんで、ありゃまと驚いてしまったわけですね。

なんでおばちゃんの家に遊びに行かなくなったか、なんか親の会話の盗み聞きを思い出すと「貸した金が帰ってこない」が理由ということでした。そして母がおばちゃんの「連帯保証人」らしいこともその時知りました。

連帯保証人。島田紳助が司会やっててまだまともに法律について論じてた頃の行列のできる法律相談所において最強最悪のワードとして深く脳に刻まれていたので、高校生僕は全てを察することができました。

にしてもとにかく、いとこくんがめちゃくちゃ心配でした。おばちゃんにはなんかすごくお世話になったのに別にあんまり心配じゃなかったな…母からいろいろ聞かされたからかな。

で、それからまもなくおばちゃんが逮捕されちゃったんですよね。えっ!

町内会のお金の管理役を引き受けて、そのお金を長期にわたり着服してたらしいです。なんか結構前からやってたってことで。あと余罪で親友とも呼べる間柄の人のお金盗んでました。それは相手が温情をかけて警察には何も言わなかったらしいですけども。

そう、俺がおばちゃんに買ってもらったポケットモンスターハートゴールドもご馳走になったロイヤルホストのステーキも焼肉もバーベキューも手作りベーコンに使った肉もみんなでやった流しそうめんも、そして小学生の頃使い倒したランドセルも全ては町内会の皆様のお金だったのです。許して町内会。地獄。

そう言えばおばちゃんに会ってた頃の最後の2年くらい、なんかガラスのドアに気づかずに衝突したり、携帯電話を二回も落としたりしてたんですよね。たぶん中身入れ替わって悪の宇宙人とかになってたから人間の体を扱いきれないし、悪行も繰り返してたんですね。

せめていとこくんは悪の道に行かないでほしい。カルビだけじゃなくレバーも食べられる男になっていて欲しい。俺はそれだけなんですよ。俺は23なのでそろそろ親戚にお年玉をあげたい年頃なのに、これじゃどうしようもない。

当時中学生だった息子は今、会社を辞めてバンドマンになったと聞きました。親が犯罪者のバンドマンかっこいいな…。

 

 

次回はあれだな、紀州ドンファンの嫁の話だな