平和都市モンゴリアンダイナマイト

映画の感想を1割と自分語り9割なので評価の参考にはなりませんが、読んで欲しい。 致命的ネタバレはしないように気をつけてます

#30日映画チャレンジ DAY2からDAY10まで

 

30日チャレンジ全然飽きたわけじゃないんですけど、元々の投稿ペースを上げたわけじゃ無いから全く進まない。多分コロナのステイホームを楽しくするために編み出された企画なのによ…

でも途中でやっぱやめってのはやなんですよ。俺はVが流行った時に多少いろんな流行のVのゲーム実況みたんですけど、クリアまでやらない奴が多かったんですよね。そういうの見ていちいち憤ってて、どんなつまんなくてもクリアまで行くか、正当な理由を説明して挫折表明しろって思ってました。キズナアイサイコブレイク2を一年越しに再開したからすき。

というわけで、自分は「どんな形でも30日チャレンジを最後までやる」で行きます。あと29作品あるけど、ひと記事で10作品紹介しちゃえば3更新で終わっちゃうもんね!馬鹿みたいだけど絶対全部終わらせつつ努力や根気へエネルギーを使いたくないので、このような形で楽します。私の人生の基本です。でもまあ記事の内容として見るとミスドで売ってるこれみたいなもんだからいいよね。f:id:abaransyu:20200617225548p:image

まだ売ってるのかな、小学生の頃めちゃ好きだった。

DAY1は前回紹介したから今日は9本でち。

 

 

★DAY2 自分の名前の最初の文字から始まる映画

とりあえず僕の名前は豊田さこつなので、頭文字は「さ」!

さが頭文字の面白い映画といえばみんなわかるわね?そう、さらば友よ!

【さらば友よ(1968)】

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ゴツい漢とハンサムな男が、不思議な巡り合わせで殴り合ったり危機を共にしたり、タバコに火をつけたりする映画。言葉じゃなく空気で関係性を形成する2人の男の物語、最高。名前の頭文字は本名じゃないやつからとってしまいました。なぜなら俺の本名はとんでもなくDQNネームで確実に日本に1人しかいないし、何かするたびに目立つし自己紹介のたびに恥ずかしくなるから初対面の相手にはなかなか名乗らない人生だし、別に親を恨んじゃいないけど自分の名前はかなり嫌いです。大学で半DQNみたいな奴にDQNネーム野郎呼ばわりされたのほんと苦しかった。まあ、名前変えたいとかは親に失礼だから絶対しないですけども。命名理由も納得行ってるんで。でも何でこんな名前なんだろうって自己紹介のたびに思ってる

 

★DAY3 タイトルが5文字以上の映画

こんなのほとんどの映画がそうじゃん……とりあえず最近見たやつでいいか

アンドロメダ…(1971)】

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一つの町が突然滅びて町民が蝋人形のように固まったまま全滅している現場の調査から映画が始まり、その中で赤ん坊の鳴き声とアルコール中毒の老人の喚き声だけが聞こえてきて…と、謎が謎を呼ぶ古典SFの名作です。ブックオフで買った原作小説がめちゃ面白くて映画見たんですけども、面白い演出が効いててこれまた素晴らしい映画でした。

5文字以上の映画ということですけども、つまり4文字までのタイトルの映画以外ってことですよね。4文字以下の映画とかパッと思いつかないんだよな…「生きる」「ゼイリブ」…。と、そういえば社会に出て衝撃だったんですけど、いい地位についたいい大人が「以上」や「以下」の使い方を間違えてるのよく見かけるんですよね。5以上ってことは6とか7とかでしょ…みたいな。以下と未満の意味を混同するとか。なんか結構見るんですけど怖くならない?嘘だろ…ってならない?

 

★DAY4 タイトルに数字が入る映画

ナンバリングタイトルじゃつまんねえから…

007は二度死ぬ(1967)】

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日本が舞台の日本日本した007作品。忍者軍団とか拳銃空手みたいなのがわんさか出てくるので想像以上に奇天烈なテンションが展開するけど、話はしっかり面白いのでイロモノ一発映画に終わらず何度見ても楽しいです。

この映画のテーマがめっちゃいいんですよね。You Only Live Twiceって曲なんですけど、多分誰もが聞いた瞬間「あっ知ってる!」みたいになるやつです。この前東急ハンズかどっかのBGMで流れてて、「あ!知ってる!なんだっけこれ!知ってる知ってる知ってる知ってる」ってなってもやもやしつづけて1日を台無しにしました。いい曲ですよね。007シリーズの曲で3番目に好きです。2番目は黄金銃を持つ男のやつで、1番はポールマッカートニーがライブで歌うたびに背景を大爆発大炎上させるやつです。

 

★DAY5 自分の憧れの職業に就いているキャラクターが登場する映画

これはですね、これは…

スパルタンX(1984)】

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ジャッキーとユンピョウがかっこいい車でファーストフード店を経営する本作。まあ、やってることはこの職業と関係なくカンフーバトルなんだけども。ジャッキーはシェフになろうが刑事になろうが弁護士になろうが沿岸警備隊になろうが悪と拳で戦うので、あんまり職業は作品の雰囲気に関係しないんだよね。安心。

俺がなりたかったのはファーストフード….じゃなくてなんかとりあえず「飯屋の店主」っていうぼんやりしたやつですね。保育園でごっこ遊びしてた頃は必ず飯を食わせる役をやっていたし、今は自炊も好きだし。親父が自営業で飯屋やってるのも大きく影響してますね。大学の頃ケンタッキーで5年働いたおかげでそういう仕事絶対やりたくないと思ったけどね。好きなこと、商売にすると全部嫌いになっちゃいそう。

 

★DAY6 お気に入りのアニメーション映画

トップをねらえ2!劇場版(2004)

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トップをねらえ!の一作目は最初からOVAで全話見て、次二作目みよっておもって、とりあえずブックオフで劇場版見つけたから買って見たんですよ。最初は「やっぱ一作目の方が面白い」みたいなありがちなつまらん感想抱いてたんですけど、なんか見る回数重ねるごとにどんどん面白くなっていきましたね。なんであんまり面白くないと思った映画何度も見るの?とかよく聞かれるんですけど暇だからです。暇だから面白くない映画も何回も見るんですよ。次見たら面白いって感じて新しい魅力発見できるかもしれないじゃん、暇なんですよ。てな感じでトップ2、面白すぎてOVAもブルーレイで揃えてしまった。大好き。

 

★DAY7 何度見ても飽きない映画

俺は大体の映画飽きもしないで何回も見るんだけど、これは…

レザボア・ドッグス(1992)】

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前にも紹介したけど、この映画ほんと飽きない。初見で見た直後にもう一度見ました。や、何回も見たくなる映画ってたくさんあるけどこの映画は別格でリピートしたくなるんですよね。もはや音楽。iTunesで曲入れたらみんな電車乗ってる時とか歩いてる時に音楽聞きますよね、同じのを何回も。その感覚に近いレベルで何度見ても飽きるという感情が湧かない。俺はよく親にも上司にも同じ映画何回も見てるのを信じられないとか言われるんだけど、え〜っ、信じて〜> < って感じ。一回だけじゃ我慢できないくらい面白いんだもんな。あーそろそろ面倒臭くなってきた文字書くの。やるんじゃなかったこのチャレンジ。

 

★DAY8 サウンドトラックが好きな映画

ドニー・ダーコ(2001)】

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世界の終わりまであと28日6時間42分12秒。不気味なウサギにそう言われた青年ドニーはゴルフ場で目を覚ます。この始まりから面白いし、そこから家帰ったら家の上に飛行機の部品落ちててぶっ壊れてるのも面白いし、好奇心がめちゃめちゃに刺激されて考察したくてしょうがなくなっちゃう映画。難解とか言われてるんだけど、ほんと童心に帰ったみたいに見入っちゃう。この映画褒めるところだらけなんだけど個人的にテーマ曲のmad worldがすっごく良い。すっごく良くて俺が初めて自発的に聞いた洋楽になった。そう高校二年生。映画が面白いのもあるんだろうけど、もうこの歌良すぎて歌詞の和訳とか原曲とかパソコンで調べまくったなあ。両親共に海外の音楽は聞かず、周囲にもそのような友達はおらず、洋楽の窓口となった作品ですね(つっても未だに俺は洋楽に対しての知識は常人以下だけど…)

 

★DAY9 評判はいいけど自分は苦手って思う映画

ダークナイト(2008)】

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映画のネガな話は嫌いなんで手短に言うと、この映画キャラは魅力的だし脚本すごいしアクションも前作から改善されてて見やすいし映像もすごくて爆破やカーチェイスの連発が最高なんです。でも個人的に解説台詞というか、キャラが感情とか状況とかそういうのを多目に話すのが苦手で。まあ嫌いでもつまらないでもなく「苦手」ということでね…

 

★DAY10 お気に入りのスーパーヒーロー映画

ロボコップ3(1993)】

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ロボコップ、一作目は一見するとヒーロー映画のように見えつつも、実は家族思いの男が死に、1人の男の昇進の思惑のために強く逞しい機械の警官に改造され様々なものを失いつつも…という話でした。二作目は…なんかめっちゃ気持ち悪くてめっちゃ面白い、とにかくたくさん人が死ぬテンションの高いダークな映画でした。そしてこの三作目、ついにロボコップはスーパーヒーローになって街の人たちの為、子供の為、ヒロインのために空を飛ぶんですよね。皮膚が溶けたりとか脳味噌が出たりとかそんな描写も廃されててアレ?アレアレ?なんて初めて見たときは思ったんですけど、いやジャンルが変わっただけなんですよ。スーパーヒーロー映画になったんですよ。結構ありますよね、あっ続編でジャンルが変わったんだ!って気づくことで心が安らぐというか、真っ当に楽しくなる映画。この映画はそれだぞ!(本当か?) 証拠に、大学時代にロボコップ3を友達3人に見せたら3人全員が面白いと言ってました。顧客満足度100%映画ですね。

 

 

おわった?よし、終わり!

 

 

 

 

#30日映画チャレンジ DAY1 「自分の覚えている中で初めて見た映画」

13日の金曜日PART3(1982)

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前作のジェイソンによるクリスタルレイク湖キャンプ場での大量虐殺から一夜が明けた。騒ぎはおさまったかと思われたが、ジェイソンは死んでおらず隣のキャンプ場に潜んでいた。そんな折、新たな若者グループが大麻を吸いながらキャンプ場へと足を踏み入れる。

 

お題は「自分の覚えている中で初めて見た映画」です。自分が映画館へ行き初めて映画を映画として楽しもうとして見た作品はモンスターズインクでした。(公開当時5歳)でも、断片的でもいいから覚えている作品といえばこの作品。13日の金曜日PART3。

幼少期も幼少期の映画のえの字も知らなかった頃、パソコンが一家に一台ではない頃ですね。携帯電話も持ってなかったかも。(母が家電で2時間くらい長電話してたのを覚えている)娯楽というものは20年経った今よりも少なくて、別に「映画鑑賞が趣味です」なんていう人じゃなくてもひっきりなしに映画を見ていたんだろう。正に母がそうで、その頃は母の20代最後の1、2年だったと思う。なんか夜になると必ず映画を見ていた覚えがあるけどもしかして映画じゃなかったのかもしれない。それはどうでもいっか。

4歳そこらの俺は夜になると義務的に眠るんだけど稀に眠らない時があって、気まぐれにリビングにスタコラと顔を出す。その行動は自分でもよく覚えていて、原動力は夜に起きていることに対しての好奇心だったかなと思い出せる。本来眠らなければならないとされる夜という時間は特別なもので、夜に口に入れる飲み物は昼に飲んだときの10倍美味しかったし夜に見る絵本やテレビは100倍面白かった。もっとも夜は眠るように厳しく言われていたし、飲み物だって歯磨きの後に甘いのを飲むのは禁止されていたから風邪でも引かないと合法的にありつけなかったけど。つまり禁制品ってことだからアガるのは当然だよね。

話を戻して、リビングに俺が顔を出すと母は俺を寝室に戻そうとするんだね。ここで一番効果がある言葉が「怖い映画始まるよ」だった。テレビでこれから怖いのが始まる。もうそれだけでリビングから急いで逃げて布団に入るのに躊躇はいらない。また別の日に夜リビングに行く。今日は怖いのが無いかもしれないと期待して行くんだけどでもやっぱり母は「怖い映画始まるよ」で俺を布団に返す。いやはや懐かしい。この「怖い映画始まるよ」の呪文詠唱は俺に一度恐怖が植え付けられているために遺憾無く効力が発揮される。つまりトラウマを刺激しているわけだね。どんなトラウマかな?

 

覚えているのは、なんか裸の男が逆立ちしてたら怖い人に股間を思いっきり攻撃される風景。

これ、本当に最近までなんの映像なのか分からなかったんだけど最近ついに判明して20年来の謎が解けました。

 

 

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正にこれでした。

13金を何となく見ていたら完全に見覚えがあるシーンが出てきたんです。映画なのかどうかもわからなかったタイムカプセルの中の映像。

セックス後の彼氏がふざけて、事後シャワーの最中の彼女へ逆立ちしながら話しかける。そのまま話が終わっても逆立ちしっぱなしで歩いてたら後ろにジェイソンがいて、ナタを股に叩き込まれる。

感無量。

そうか、約28歳の母は夜に俺を寝かしつけた後13金PART3を見ていたんだ。そしてそこへ何故か起きた俺が行くとちょうどこのシーンが流れて…俺は怖くてすぐに布団に戻ったよね。ああ、これこれ。今見ると全然怖くないんだな、あんなに怖かったのにな…。

これが本当の本当に最古の「映画を見た」という記憶です。僕の映画はこの13日の金曜日PART3から始まったんですね。今見返すとキャラは皆愛嬌があって会話は楽しいし、ジェイソンは無敵になる前だからこれまた愛嬌がある仕草が多いし、罪のない人を次々に殺す作品でありながら常時明るい気持ちで朗らかに楽しめる良作でした。3D演出を考慮したしつこいカメラワークもなんか全体的に独特な雰囲気を醸し出していて、これはこれで悪くないかななんて気になります。久しぶりに見返して、13日の金曜日特有の楽しさが詰まってる作品だなと笑顔になりました。

 

おちまい。

 

 

 

 

 

 

30日映画チャレンジ(Twitterで見た企画)

 

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Twitterで見た企画。外国のやつをこの右下に書いてある君山さんって人が訳したものなのでしょうか。とてもステキですね。

本当はTwitterでやるべきなんだろうけど、140文字しか打てないのやだからブログでやっちゃうね。それにこの平和都市モンゴリアンダイナマイトは映画ブログだからピッタリです。

 

というわけで次回から30回分の記事は、いつもの「映画0.1:自分語り9.9」の割合を変更し「映画3:自分語り7」で行こうと思います。お前の映画感想になんて誰も興味ねえよ。Twitterでも言ったことがあるけど、映画レビュー記事って面白くさせるのがすごく難しいと思うから30回分つまんない記事になる気しかしてないんですけど…もともとそんなに面白いブログじゃないからまあいいですよね!この話、Twitterでやったらあんまりいい空気にならなかったのでここでやったほうがよかったと後悔しています。

まあ、僕は高校あたりから映画感想ブログって3回くらいやったことあるんですよ。内容は自分が面白いと思った映画(出来るだけ変なストーリーや突っ込みどころが多いものを選ぶ)を馬鹿にしつつ核心のネタバレはせずストーリーを解説して感想を言うというもの。これ主観ですけど大体こういう風な書き方するとめっちゃつまんないんですよね。Twitterで俺が映画感想ブログはつまらんと騒いだ真意は、過去の自分を自分で袋叩きにしていたといわけなんですね。この方式で文書いて面白く出来る人ってマジですごい人だと思います。や、稀にいます。でも基本的に大体の記事は「紹介されてる映画にもともと興味を持ってる人」しか読んでて面白くならないです。で、案の定僕のブログはゴミでした。消しました。つまんないだけならまだいいんですけどプラスで映画に対する評価点とか書いてるのは目も当てられないですよ。つまんない上に偉そうなんだもん。

この平和都市モンゴリアンダイナマイトは、そんな思いから生まれました。(深夜のテレホンショッピングでよく聞くセリフ)

まあ本当のこと言うと映画感想ブログやりたい気持ちと、映画の感想ブログで映画の話を極力取り去ると面白くなるのでは?という皮肉めいた気持ちと、Twitterで話したくないけど書き殴りたい話があるのと、フォロワーがその時はこぞってブログやってたので始めました。更新最近そんなしてないかもしれないけど、今でも面白がってくれる人がいてくれて嬉しいです。それにTwitterより一方的に口臭を撒き散らせるツールとしてとても気楽で良いものですね、ブログは。未だ定期的にこの平和都市を本当に映画ブログを見て「いや、自分語りしかしてないじゃん」と言ってくださる人もいるのでまだまだ自分語りを続けたいなと思っています。流石にキンプリのジョージ回のタイトルで失恋話書いたときは騙された人おおくて罪悪感湧きましたけど…

はい、というわけで次回からつまらない記事の30連発が始まります。

 

 

 

十二人の怒れる男(1954)

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有罪11人、無罪1人。父親殺害容疑をかけられた少年は有罪か否か。それを決める無作為に社会の中から選ばれた12人の陪審員達。内11人は有罪判定を即決し帰ろうとしていた。ただ1人無罪に手を上げた陪審員8番は、"話し合い"を皆に持ちかける。

密室劇の金字塔。変わらない絵面でありながら展開は激流のように目まぐるしく変化し、登場人物達の感情の波や明かさせる過去、思想を見ていたら知らない間に1時間半経ってしまうような映画。何度見ても飽きないし、面白いです。高校生の子に見せたら大絶賛してめっちゃ感想聞かせてくれた。

 

 

今は平日ど真ん中の深夜26時。明日ももちろん仕事だけど、あたまがいたくてねむれないのでブログを更新します。頭が痛いのがコロナウイルスの感染によるものかどうかは大分怪しいですね。何せ毎日2時間以上かけて神奈川と東京往復して出社帰宅してるので…(「仕事のやる気があればコロナにかからないだろ」「はは…」)

内容は死についてです。みんな、死って知ってるかな?じゃあ、死を見たことある人ー!自分はまだ人の死を見たことないんですけど。

や、ネットの動画で人が死ぬところを見たりしたことはありますよ。会社の顔も知らない上司が死んだから葬式に行ったり、親父の兄が死んだけどどうしても身動きが取れない状態にあった親父のかわりに葬式に出て、遺体に触れたきたこともあります。でも、死ぬっていうことの本質みたいなものはそういう経験からは受け取れないものですよね。

自分は学校の卒業式やもう離れ離れになる友達との別れに泣いたりしたことは無いんですよ。周りが泣いてる中で平然としてる自分を薄情だなとか流石に泣くべきだろうから泣きたいなと思ったことは何度もあるんですけどね。会えなくなるって言っても、本当に会えなくなるとは思ってないからだと思うんですけど本当に泣く気が起こらない学生生活16年間でした。だから就職も地元北海道を離れたく無いと思ってる同級生だらけの中、どこでもいいでーすって言って雑に上京したところはあります。そうそう、五年勤めたバイトも辞める時なんかみんな感動的な雰囲気になってたんですよ。ケンタッキーのフライドのチキンなんですけど。人数はその時確か25人くらいいて、就職で自分含む10人くらいが同タイミングでいなくなるみたいな。で、みんな就職してもまた遊びに来るよーとか言ってて。俺はバイト大嫌いだったし飲み会のたびに悪口合戦する人たちも大大大嫌いだったんで全然辛くないしその時もらった寄せ書きも1ヶ月後にサッと燃えるゴミに出しましたけどね。あの時、「あんたも北海道きたらまた顔出しなさいよね」って女上司さんに言われて「いやー、多分こないっすね俺はー」って言ってその場の雰囲気ピリ辛チキンにしちゃったのは今考えても我ながら屑指数高かった。

感動系映画見ても泣いたことないし、なんか自分はそういう「情」が普通の人より劣化してんのかななんて思ってて家族が死んでも泣かないのかなってずっと感じてました。ペットも禁止のところで過ごしてきたし祖父祖母は両親共に俺が生まれる前に全員他界済み、物心ついた時からよくしてくれた親戚の叔母さんは町内会の金着服他数件の金がらみの犯罪を起こしてるうちにうちの家族との関係が消滅。「死」が本当に遠い。

しかし先々月、親父が末期の大腸癌にかかってその連絡を受けた3日後になんと自分は職場で泣いてしまいました。上司達にバレないように別室で作業する必要のある書類持ってってこっそり泣いたんですけどやっぱりバレて、多分仕事が辛くて泣いてると思われたのか少し優しく対応されましたね。まさか自分がそこまでショック受けてると思ってなかったんでちょっと驚いたんですけど、これが皆が別れの時に感じていた「会えなくなる」という悲しみの感情なんだなあとついぞ少しか分かったような気になりました。やー、自分への劣等感とか単純な精神的辛さで泣いたことは何度もあるのにこのような理由で泣いたのは初めても初めて。そういえば大学から今にかけての俺の大親友とも言える"五飛"という男こいつが絵に書いたようなクールガイで恐怖や悲しみといった弱さに関しては全く表に出さない人間です。ぶっきらぼうというのか、知り合って初めの頃は喜びや照れなども全然見せないし謝罪や感謝の言葉も濁すようなやつだったんですが2年中盤あたりからすごく感情豊かになって最近はもう会うと笑顔が絶えない楽しい男です。それでも最初に言った弱さみたいな感情は未だ全然見せないんですけど。(辛いとかヤバいとか面倒くさいとか助けてくれみたいなことはよく言うけど、どこかまだ余裕があって何とかなりそうな強キャラオーラを常に纏ってる)でもそんな彼も一度悲しみみたいなものを見せたことがあって。

大学一年の終わりに友達4人で東京旅行に行くぞと計画して、出発二日前に五飛が行けなくなって3人旅になったことがあったんですけど、理由が五飛の友達が交通事故で亡くなったと言うものでした。その彼と五飛の繋がりがどこまで深いかは全く分からないし五飛も語らないんですけど、五飛の態度からある程度ですけど、強い信頼関係のある関係であることが感じ取れました。しかしその頃の俺は死に対して疎いもんで、かわいそうだなと思ってそれで終わってました。今になってその時を思い出すとめちゃくちゃ辛かったろうになと。

これ前にも話した気がするんですけど、自分の死のタイミングを何となく設定して予定表アプリに入れておくと、全体的にストレスが減ると言うライフハックをしてるんですよ。f:id:abaransyu:20200514024143p:image

本当にこの予定日に死ぬ気は毛頭無いんですけどね、あと2年ちょっとで終わるんだから仕事辞めることもないとか、この人に嫌われても別にどうでもいいやとか、手に入らなかったけど手に入ってもどうせあと2年とか、なんか自分に発達障害あるんじゃねえかとか、そういう嫌な感情が、死を意識するだけで。いろいろな嫌な感情が死を意識するだけでかなり薄まるんです。やりだしてから一年くらい経ちますけど明らかに生きやすくなってます。

生きやすくなってるんですけど、最近死が少し身近に来たことで「これ死なない方がいいんじゃないかな」と思ってきてしまって効果が薄くなってきてる気がしますね…。困った。本当に死ぬ気は無いけど設定として死の日を決めてるだけだから問題ないかと思ったらダメでした。

話変わるんですけど、おととい会社の社内回覧で亡くなった役員の名前が回ってきたんですよ。役員の身内とかも表示されるんで毎週のように訃報はガンガン回ってくるんでその日も気にしなかったんですけど、自分の三コ上、27歳の先輩が「えっ山下さん亡くなったんですか、この人関東で事務してましたよね」ってびっくりした様子で上司に言ってて、年齢とかよく見ると29なんですよね。前だったら何も感じなかった俺もこれ見てまた死というものを身近に感じてしまいました。先輩もめっちゃうろたえてたし。恐ろ死いねえ…。でも先輩に話しかけられた52の上司が「あれじゃねえの?最近流行のコロナでやられちゃったんじゃねえの?(笑)」みたいな感じの返事してたんで心からドン引きしましたね。前までの俺だったら同じこと思ってたんだろうなあ。52にもなると死が身近になりすぎて犬の糞くらいの存在になるんでしょうかね。

というわけで、頭がすごく痛いんですけど寝ます。感染してたらどうなるんだろう。

 

 

 

ブレードランナー2049(2017)

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人間を模して作られた存在であるレプリカントに人権はない。旧式レプリカントを抹殺する仕事を与えられた同じくレプリカントのKは、そんなの常識を根底から覆す可能性のある事実に気付き、感情のままに行動を始める。

 

言わずと知れた傑作ブレードランナーの続編であり、あまりにも高く上がりきったハードルを楽々飛び越えてしまった奇跡の作品。震えるほどに「上手い」と思わせてくる前作との結びつきを見せた構成でありながら、強い独自性と秀逸さを持ったストーリーが光り、正真正銘の面白い映画だなと思う。ほんと、こんな映画なかなか無いよね…

 

 

今回はなんと、自分語りでは無く人のためになるかもしれない記事です。内容は、「映画を自宅で見る際に集中力を切らさない方法考えてみようの回」

となっております。今日だけで3人のフォロワーが映画視聴に対する集中力維持の難しさを感じているのを見かけたのでこんな内容にしてみました。いや、こんな内容にとか言いながら俺も集中力切らしまくりで映画完走できないこと結構あるんですけどね。ブレードランナー2049は163分だからこれもなかなか見るのに覚悟いるんですよ。ねぇ…。というわけで今回の記事は「俺の意見」でしかない内容になってます。

 

まず自宅で映画に集中できない理由を考えますとね、まず一つは「長時間の視聴に対してモチベが持たない」なんて場合。疲れた、眠いとか直近で嫌なことがあったとかそんな感じですかね。

二つ目はちょっとわかりづらいと思うんですけど、「自宅で映画を見るシチュエーションについていけない」ですかね。簡単に言うと、映画館で映画を見るのはなんの問題も無いけど自宅では映画を見る気になりづらいというもの。トイレだとすぐ小便出るけどリビングで尿瓶にしろって言われても出ないみたいな感じですね。(本当か?)

個人的にはこのふたつの理由がでかいと思います。まあ、一つ目の理由の場合観れる気力が残ってないなら見るのを諦めて次回の余暇に再トライというのが一番いいんですよ。でもそれを続けてて見たい見たいと思ってる作品をずっと見れないのもまあ悔しいですよね。というわけで、対策考えたからこれから書くね。一つ目の理由の対策からね。

まずはモチベを整えるところからですね。嫌なことがあったとかだと打ち消せるかどうかがストレス度合いで変わるし眠いとかだともう無理なので気休め程度にしかならないんですけど、「気が散る」ってのは努力次第でなんとかできると思うんですよ。

だもんで、まずはスマホの電源を切って見ないようにする!…ってのができりゃいいんですけど多分無理っすよね。せめてソシャゲのスタミナは全部使っときましょう。で、映画見てる最中に触らなきゃいけない感じならもう触りましょう。スタミナ回復の時間見て触るタイミングをあらかじめ決めときましょう。それなら多分大丈夫です。自宅映画は自由度が高いのである程度の妥協も可能です。Twitterで呟きたいこともあるならさっさと呟いときましょう。

食欲と性欲も先に消しておくのを推奨します。なんか食って、オナニーも必要があらばするべきですね。トイレも済ませときます。当然ながら飲み物も用意して見ると快適なはずです。

あとは映画の内容についてですけど、難しければ難しいほど集中するのは難しいと思うんですよ。要は脳を使うわけですからね。で、脳って考えてもわからんことは考えるのやめたくなるじゃないですか。なのでその映画の話の考察サイトとかをある程度チェックしちまうのもアリです。それによって内容が脳に入りやすくなるなら全然アリです。スタッフによる裏話、キャストのコメント、あとはその映画が好きな人のオススメ語りなんてのも見ておくと興味が増すんで良いです。自分は古い映画だとたまにYouTube淀川長治の解説とかあるんでそれ見たりしますよ。あっ、YouTubeといえば公式から出てる予告編動画とかも見るといいですね。長いやつ。あとはー、まー、注目ポイントを決めて見るとかですかね。最近だったら自分はキャラのファッションとか気にして見ることが多いですし、他にも好きなキャストとか音楽とか…でもこれは効果あるか怪しいかも。こんな感じです。

次にふたっつ目の理由に対しての対策なんですけど、これはまあ自宅を極力映画館に近づけるってことです。良い椅子とでかい画面ってのは難しいけど、部屋を真っ暗にするのとヘッドホンで大音量にして見るってのは簡単にできます。やっぱ真っ暗の中ピカっと光る画面と頭蓋骨が揺れるくらいのでかい音で映画見ると気持ちいいんですよね。目にも耳にも悪いけど今が楽しめればそれで良いんですよ。ジャック・ハンマーも似たようなこと言ってましたよね。そして個人的には「外行きの私服に着替える」。これをよくやります。面倒だけど割とオススメです。あとこれは自分はやらないけどヘビーポップコーンユーザーなら映画館の再現のために用意するといいのかもしれません。

これで映画館ではない場所で映画を見る対抗は無くなるかといえば無くなるわけないんですけど、3割くらいは和らぐ気がします。

 

で、こっからはさらに自分流の集中方法なんですけど、映画を見てる時に起こる自分の感情を小さく声に出す。驚くシーンで「は?嘘、想像してなかった…」って言う。笑うシーンで「や、それは笑う」って言う。かっこいいシーンで「うっわー、かっこいいなあオイ……」って言う。謎をほのめかすシーンで「えーどういうこと今のは」って言う。「殺せ!!」って言う。集中力の持続には割と良いので独り言に慣れてない人も思い切ってやってみて。レオパレスの人は気をつけて下さい。

あとは誰かと一緒に映画を見る。と言っても、それは難しいですよね。気軽に家に来てくれる人がいりゃいいんですけどそんな人を対象にした記事じゃないんで。通話つなげてくれる人がいたらベストなんですけど、なかなか同じソフト揃えてとか難しいですよね。予定も合わせなきゃいけないので「暇だからなんか見るかー」となった時にもなかなかやりづらいんですよ。つまり、こういういことです。

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かわいいねえ。

とにかく、一緒に映画見てる存在がいると集中力しやすい気がするんすよ。なんでだろ。人によるかもね。

あとは誰かから借りたり、オススメされてその映画を見てるって場合は上でも書いた通り積極的にその人推しポイントや推し人物を聴くと良いです。映画を見てると「あっ、ここか」という気づきが生まれるので見所が単純に増えて楽しいです。強くお勧めします。

 

俺が思いつくのはこんな感じですかね。これで無理ならまあ、心折れぬ限り別の日にトライしてみて下さい。一時停止も巻き戻しもフルに使って全然いいし、集中出来なくて見るのやめてもそれは全然恥ずかしいことでも悪いことでも無いと思うのでね。映画を見ようとするその精神こそ素晴らしいものであり、自分は応援したいなと思いますので。

 

聖人になったところで終わります。やっぱりこういう記事より自分語り文章の方が書いてて楽しいな!

 

 

 

 

 

ミッドサマー(2019)

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あらすじはご存知の通り。すっごく邪悪で良かったです。神聖にみせかけて、実は人間臭い狂気が見え隠れする面白い作品でした。

 

 

 

 感謝が絶えない日々です。久しぶりの更新となってしまいました。日々の至るところに感謝を感じていたからブログの更新すら疎かになってしまったというわけですね。誠に感謝でございます。

この感謝っていうのはまあ、例えばですね、俺に何かを言おうとしてる人がLINEでもTwitterでもいいから文字を打ち込むじゃないですか。その文字に打ち込む労力を俺だけのために使ってくれてるわけで、それに感謝してるんです。写真なんか送ってくれる日には、もう大変な感謝なわけですね。写真を一枚撮るという行動の中にどれほど様々な工程があるかを考えると感謝、感謝なのです。

これ別にふざけて言ってるわけじゃなくて、本当になんか最近そういうことにありがたみをやたら感じるようになってきました。職場でもですね、先輩が。ええ、最近東京に転勤になったので会ってまだ3ヶ月の先輩なんですけどね、機嫌が良いと、例えばコピー機から先輩の印刷物が出ていてそれを俺がなにも言われずとも取りに行き、手渡す。するとお礼を言うんですね、「おっ悪いねっ」とまあこんな調子です。

 俺が突然転勤させられた理由は東京が神奈川より人手不足だからというのは予想するまでもなく明白であり、事実いざ東京で働くとですね、9時に帰ることができれば「何事もなく無事に仕事ができた」で、8時に帰らことができるとしたらそれは「今日は特別早く帰れるな」となります。つまり、人手不足ということです。だ、もんだから、常に先輩はイライラしていて常にカンカンに怒り狂った山賊ような表情が顔にくっついているし、何か口を開けば普通に連絡事項を話しているのか、誰かのミスに対して怒鳴ってるのかわからない始末で、もちろんコピー機から印刷物を手渡してもひったくるように受け取り終わりです。でも、最近のこのコロナウイルスで仕事が中断もやむなしの状況になりまして、すると仕事の期日が伸び、死に物狂いで作業にかからなくても良いようになり、先輩がお礼を言うようになったんですね。

 お礼の言葉というものは言われると本当に気持ちが良いもので、これのために今日会社に来てるとさえ思えるような気持ちになります。それと同時に自分も何か感謝の気持ちを感じ忘れているところはないかな なんて気になりだすんですね。ありがとうという言葉を誰かに言えるタイミングで言わないなんてそんな勿体無いことがあったら困ると、そう自然に考え出したんです。

 で、最近はコンビニに行くとレジの人の一挙一動にもなんかありがたさを感じてしまうし、友達からLINEが写真付きで来たのを見て感激している阿呆になってしまいました。

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見て、友達がビルドの指輪を買ったのを教えてくれたよ。

あとは自分が作ったお菓子の写真を送ってくれたり、道に落ちてる手袋を送ってくれたりする知り合いもいるんですけど、いちいち本当に嬉しいです。生きる支えにすらなってます。まあ流石に文字打ってくれてありがとうとか、写真見せてくれてありがとうとか相手に送るのは気持ち悪いと思うんでしてないんですけどね。

 逆に、他人を見て(なんでこの人感謝しないんだ?)ってムカつくことも増えました。挨拶されて返さない人とか見ても前より怒りを感じるようになりました。最近は殺したい人を見たら脳内で殺してその様子をTwitter副垢に書き込むようにしてるんですけど、コロナが明けてくると週に三、四人くらいは殺すようになりそうです。感謝しろこの!お前はもっと感謝しろ!っ…この!お前ぶっ殺してやる死ね!!(20代の頃の武田鉄矢風に)

ブログの更新もまた月に二回くらいしていきたいですね。

 

 

 

劇場版 世界でいちばん強くなりたい!count1 (2023)

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アニメ最終回から半年後、萩原さくら(CV竹達彩奈)と宮澤エレナ(CV阿澄佳奈)が4回目のタッグ王座防衛戦に勝利した瞬間に事件は起こった。自らを「ベルセルクマスク」と名乗る紫の覆面選手が突如乱入し、さくらをリング外に投げ飛ばしたのだ。マイクを握り、「世界でいちばん強くなりたい、まだそれは終わっちゃいないんだろう?」宮澤エレナにそう語りかけるベルセルクマスクは、ブルーパンサーマスクを差し出す。

 

 

今回の記事は完全ネタバレオンパレードで行きます。作品のことしか語りませんので悪しからず。

また、今回の記事はアニメ「世界でいちばん強くなりたい!」を全話視聴したうえで読むことをおすすめします。

 

本作は世界でいちばん強くなりたい!のアニメ放映から10年の記念に作られた作品。三部構成となっており、今回紹介する「count1」はその一作目にあたります。

作品のあらすじは、風間璃緒扮するベルセルクマスクが萩原さくら含む全選手、そしてぬるま湯のような現状のベルセルクのリングそのものに対して宣戦布告し、タッグトーナメント開催を提案する。(ベルセルク事変)その時に自分のパートナーとして宮澤エレナ=ブルーパンサーを指名。エレナはその場でブルーパンサーとなる。セコンドで見ていた福岡萌は激昂しベルセルクマスクを強襲するが、散々に反撃を受けた上、弄ぶかのようにスリーパーで失神させられてそのままその日の興行は終わる。その後タッグトーナメントが開催され、萩原さくら・福岡萌組の結成と兇悪同盟との試合、鈴本千夏・小宮山紅亜組の結成が描かれる。

世界でいちばん強くなりたい!という作品は魅力に溢れながらもアニメ原作ともに満足できる終わりを迎えた作品とは言い難く、ファンは続編の登場を待ちわびていたことだろうと思います。故に今回の劇場版は本当に嬉しいんだけど、だけど三部作って狂気か?これ本当に大丈夫か?

や、実はすごく面白くてBlu-rayを即予約してしまいました。来年の二部目も待ち遠しいんですよね本当に。せかつよでこんな感覚味わえるとは思いませんでした。ギブアップ!!

まず風間さんがめちゃくちゃワルくて強くてかっこいい。これが嬉しかったですね。アニメだとさくらにリベンジマッチで負けて以降性格も戦闘力も消しゴムみたいに丸くなっていって最後までまともに活躍せずに右肩下がりで終わったキャラだったんですけど。特にさくらとの三戦目のはずがブルーパンサー乱入でそのまま失神させられるところとか滅茶苦茶に雑魚オーラ出てましたよね。豪鬼登場後のベガ、シャドームーン復活後の剣聖ビルゲニア、悪魔超人編開幕のウォーズマン。ギブアップ!!。しかし今作、アニメで散々な目に合わされた生意気娘福岡萌をめっちゃ余裕顔でボッコボコにして「空手だか何だか知らないけどプロレス舐めてんじゃないよ!このおちゃらけど素人が!」と一話を彷彿とさせる謎語彙罵倒を言いながらスリーパーで失神させてしまうんですよ。かっけえ…。それもただボコしてるんじゃなく、風間さんが空手の動きを完全に把握してメタ張ってるのが分かるような描写なのも素晴らしかったです。アニメ時代の黒歴史を無かったことにせずに今回の強さの説得力に変えたのは良かった。とにかく、製作側の「あの最強だった風間さんの復活を」がひしひしと感じられました。これだけで見にきた甲斐がありますよねー!ギブアップ!!

次にさくらと萌のタッグ、チェリーボムズの結成。これはほとんど福岡萌パートでしたね。アニメではワンクール作品ながら8話顔見せ9話試合と、いくら最年少プロデビュー天才格闘センス持ち主人公すきすきCV金元寿子のようなキャラ性の塊でもまともに立ち回るには登場が遅すぎました。半ば風間さんがの雑魚度を上げるための存在みたいになってましたよね。そんな福岡萌が今作では最年少故の苦悩やジュニア空手チャンピオン故のしがらみに打ちのめされる姿を描きます。アニメにおいてはあやふやだった「格闘技としてのプロレスと空手の明確な違い」もしっかりと描かれていました。

エレナを奪われたさくらはすぐに萌とチームを結成し特訓に励むんですけど、やっぱり空手一本で突き進んできた福岡萌に振り回されるんですね。萌本人も明らかに空回り。実は萌も舞幻流空手のトップに君臨する家庭で生きてきた(アニメでは全くフューチャーされなかった設定)身であるためベルセルクマスクに蹂躙された数日後、その様子を報じた新聞を読んだ父から破門かプロレスかの選択を迫られていたのです。これはアイドルとプロレスの二択を迫られたさくらと被るのですが、どちらもやる、つまり両立を選んださくらのような決断はどうしても出来ずにいる自分に直面し、自信を無くしてしまっていました。

そしてこの後の試合描写、半ばヤケクソでプロレスラーの道を選んだ萌は空手完全封印で挑みますが、兇悪同盟のラフファイトにさくら共々劣勢を強いられます。そこで、そこでなんですけどまさかの兇悪同盟がめっちゃいい仕事するんですよ。アニメ放映時はただの悪役モブというか、高垣彩陽徳井青空が変な役やってる!みたいな感想だけが存在価値のキャラだったんですけど、なんとこの局面で福岡萌を救うのがこの二人なんですね。まさかのサプライズにテンションギブアップですよー!! 思うように動けずにさくらの足を引っ張ってしまい、数々のプレッシャーからフォールされながら泣き出してしまう萌をユンボ山本が見かねて、「別にプロレスをやらなくたってリングに上がっていいが、泣くなら家に帰んな」の一言を投げかけるんですよ。"プロレスをやらなくてもリングに上がっていい"この一言なんですね。レスラーになる前もなった後も、つまりリングに上がる前も上がった後もユンボとホーネットの兇悪同盟の2人はプロレスなどやっていなかった、ただただ「ワル」をやっていた。それで客が沸き、敵をぶちのめせれば勝手にここが居場所になる。竹刀と一斗缶を振り回しながらそれを無骨に福岡萌に教えます。凄く良い先輩だし、その姿は本人たちの言葉とは裏腹に果てしなく"プロレスラー"で、ここにきてまさかの兇悪同盟株爆上がりでした。

その後、兇悪同盟の引っ張り出してきたバットやら机やらを片っ端から空手の奥義で粉砕するイキイキとした福岡萌のシーンはめちゃ最高すぎましたね。

 

さて、そんなこんなの話と同時進行していたのが鈴元千夏と小宮山紅亜の2人のチーム結成。この2人もアニメではほとんどクローズアップされなかったのでこの展開は驚きでした。

風間の横にいつもいたはずの小宮山とさくらと横並びでスタートしたはずの鈴元は、自分達が実力不足故に蚊帳の外となってしまった事実を受け入れ、巨大感情をエネルギーにして特訓を開始します。そういえばこの2人、三森すずこ上坂すみれなんですよね…

と、こんな感じでした。来年公開の二部目ではおそらくこの蚊帳の外コンビとマスク組が戦うと予想されますが、アメリカ遠征中の豊田美咲がどのタイミングで動くかも気になるところです。

と、こんな感じでこれからが非常に楽しみになる大満足の一作目。不死鳥のように蘇ったコンテンツの今後が見逃せませんね!

 

超・絶・可愛いさ・く・らー!!!